CQ1 PCNSLの診療における手術療法の位置づけは?
 推  奨 1 
PCNSLに対しては,原則として手術による組織診断が必要である。(推奨グレードA)
 推  奨 2 
手術法としては,組織診断を目的とした生検術が推奨される。(推奨グレードC1)
 解  説 
 MRI・CTによる画像診断により,PCNSL典型例では高い診断率が得られる。しかし組織型の確定(殆どがDLBCLであるが,T—cell lymphomaやその他の組織型も存在する)や,悪性神経膠腫その他の疾患との組織学的鑑別は必要であり,PCNSLの診断を確定するためには組織診断が必須である。
 手術法としては原則的に定位的もしくは開頭による生検術が施行される。PCNSLは多発性に発生することが多く,くも膜下腔や血管周囲腔・脳実質内への浸潤性進展性格が極めて強い。切迫脳ヘルニアをきたしている症例での減圧効果以外には,肉眼的全摘や部分摘出は予後に影響せず,画像上の全摘,あるいは生検でも治療成績は変わらないと報告されている1)(レベルⅢ)。
 ただし,脳深部病巣や高齢者等患者背景因子によっては生検術施行のリスクが高いと判断される場合には,手術施行が困難であることもありえる。
◆文  献  中枢神経系原発悪性リンパ腫CQ1構造化抄録一覧をダウンロード(エクセル形式)
1) Reni M, Ferreri AJ, Garancini MP, et al. Therapeutic management of primary central nervous system lymphoma in immunocompetent patients:results of a critical review of the literature. Ann Oncol. 1997;8(3):227—34.(レベルⅢ)

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